社会福祉法人
太陽の家
 
 太陽の家は、働く意欲を持ちながら一般企業に受け入れられない身体障害者のために、近代的企業と連携して残存機能を最大限に発揮できるように機械設備や工場宿舎など労働と生活の環境を整備し、能力に応じた働きによリ業界に貢献しつつ、自らの収入により自立した生活を目指す身体障害者とその協力者の共同体として設立された。
〈目 的〉
 福祉サービスを必要とする障害者が、心身ともに健やかに育成され、その有する能力を活用することにより、進んで社会、経済、文化活動に参加することに対し、その環境、年齢及び心身の状況に応じ支援を行うとともに総合的にリハビリテーションの機会を提供する。さらに地域において必要な福祉サービスを提供されるように援助する。(定款第1条)
〈モットー〉身障者に保護より働く機会を!(No charity, but a chance!)
 世に心身障害者(児)はあっても、仕事に障害はありえない。太陽の家に働く障害者は被護者ではなく労働者であり、後援者は投資者である。
 
身体障害者療護施設「ゆうわ」
 身体上の著しい障害のため日常生活において常時介護を必要とするため、家庭では生活することが困難な最重度の身体障害者を受け入れ、医学的配慮のもとに家庭的な雰囲気でリハビリテーション・生活・学習訓練等必要なケアを行い、充実した生活ができるよう支援している。
 
重度身体障害者更生援護施設「ゆたか寮」
 日常生活動作が確立されていないため授産施設での作業訓練が困難な重度身体障害者、あるいは加齢、障害の進行などにより機能が低下した方を対象にして、各種のリハビリテーションを行い、家庭または作業訓練の場に復帰できるよう支援している。
 
身体障害者授産施設
 雇用されることの困難な身体障害者に必要な訓練を行い、仕事の場を提供し、自活できるよう支援することを目的としている。作業場は安全の確保と能率をはかるために医学的・科学的な配慮がなされ、利用者はそれぞれの残存機能や適性に応じた作業についている。
 
重度身体障害者授産施設
 重度の身体障害のため、ある程度の作業能力を持っているにもかかわらず、特別な設備などを準備しなければ就職不可能な身体障害者を受け入れ、仕事の場を提供し、施設内で自活できるよう支援することを目的としている。
 また、日常生活動作が確立されていても、重複する障害や機能の低下、加齢のための長時間の作業訓練に耐えられない方には、個別のプログラムを設定し、社会参加できるよう支援している。
身体障害者通所授産施設
 施設へ通所可能な方々を対象とし、身体障害者授産施設と同様の訓練を実施している。この施設は知的障害書の利用も可能であり、1991年(平成3)7月よリ受け入れを開始し、成果を上げている。また1993年(平成5)6月には分場も開設された。分場は授産施設等の設置が困難な地域に設置される通所授産施設の一形態で、障害者が住み慣れた地域社会で施設を利用することができる。
 
福祉工場
 働く意欲と能力を持ちながら、聯場や住宅の設備・構造上の不備、通動の問題点のため、一般企業に雇用されることの困難な障害者に、健康管理などのケアつきの職場を提供し、生きがいのある社会生活を営むことができるよう支援することを目的としている。