社会福祉法人 農協共済
別府リハビリテーションセンター
 
 
 我が国では、交通事故や労働災害、あるいは脳内出血・脳血栓などの障害で身体が不自由になって困っている方々は約150万人いる。
 農協共済別府リハビリテーションセンターは、このような方々に医学的リハビリテーションから、心理的・社会的・職業的リハビリテーションを、総合的に一貫して行い、一日も早く社会に復帰してしあわせになっていただくことを目的に、全国共済農業協同組合連合会(全共連)が、系統農協と全国600万組合員の相互扶助精神を結集し、昭和48年にオープンした。その後も巨額の資金を搬出して施設の増設等を行ってきている。
 このセンターは、農協組合員ひとリひとリの隣人愛の結晶として生まれたものであり、センターを貫く心は、身体障害者のしあわせと、社会福祉の建設に寄与することにある。 したがって、センターの利用は農協組合員にかぎらず広く一般の方々にも開放し、しあわせの輪がはてしなく広がっていくことを望んでいる。
 
診療施設〈病院〉
 各種の傷病によって、身体に機能障害がある人に対して治療と訓練を行い、機能の回復をはかる施股。
定床……82床
対象看……各種の傷病によって身体機能を害している人で、未だ病状が固定していない人を対象としている。
診療科目……整形外科・理学診療科・内科・歯科があリ、治療に併せて理学療法・作業療法・言語療法を行っている。
外来診察日……毎週月・水・金曜日の午前中に行っている。
 
身体障害者更生施設・重度身体障害者更生援護施設
 身体障害者を、福祉事務所の委託によって収容し、種々の訓練を行い、機能の維持増強をはかるとともに、残存機能の活用をはかることによって、社会復帰を促進しようとする施設。
定員……80名
対象者……身体障害者手帳の交付を受けている満18歳以上の者で社会復帰の意欲と訓練効果が期待でき、伝染性疾患・精神病・薬物等の中毒症状や失明・ろうあなどの障害がなく、食事・用便・整容動作が困難であっても自カで可能な人を対象としている。
 
身体障害者授産施設・重度身体障害者授産施設
 働く意欲がありながら雇用の機会に恵まれない身体障害者を、福祉事務所の委託によって収容し、就労の場を提供し自活させる施設。
定員……50名
対象者……身体障害者手帳の交付を受けている18歳以上の者で働く意欲があり、日常の生活動作が自力で可能な人を対象としている。
授産科目……農園芸(水気耕によるミニトマトの栽培他)
軽作業